赤城温泉「御宿総本家」-隠れ家的ひなび宿、露天風呂からの風景が素晴らしい

赤城温泉「花の宿 御宿総本家」に行ってきました。

赤城温泉の一番奥にある、完全源泉掛け流しのお宿です。隠れ家的ひなび宿で、建物内のインテリアも個性的。

赤城山の中腹にあるため、露天風呂からの眺めは絶景。お湯使いは特筆ものでぜひ入浴すべし。

現在、日帰り中止。お客の利用マナーの問題とのことで大変残念です。

赤城温泉の紹介

赤城温泉は、三夜沢赤城神社から赤城山へ登る途中にある小さな温泉街。

裏街道的存在の県道16号を標高900mまで登った高地にあります。

温泉街までは道幅は普通。さらに赤城山に上がる道は旧林道のため狭くなっています。表街道たる県道4号とは違う味わい深さのある道です。

敷地が限られた谷筋地形ながら、ホテルや旅館が何軒も立ち並んだ姿は正に温泉街。土産物屋もないので湯治宿の性格が強い温泉地と言えるでしょう。うれしいことに各宿では日帰り入浴が可能です。

公共バスがないエリアなので、赤城山とセットで利用しようとすると、車やバイク・自転車が必要になるでしょう。

花の宿 御宿総本家へ

赤城温泉の中でも一番奥にあるのが「御宿総本家」です。

赤城温泉だと一番入り口にある赤城温泉ホテルが有名ですが、湯之沢館の前に着いたときに、目を離せないような魅力を感じて、こちらのお湯を借りることに決定。そういうことってありませんか?

喫茶コーナーでは、創作小物が並べられ品の良い様子。

外観の日本旅館然とした印象とは全然違います。宿の人のセンスなのでしょうが、とてもいいですね。

お風呂の後のコーヒー一杯が楽しみです。

お風呂までの館内の様子は、外観通りの日本旅館。長い廊下をどんどん進んでいきます。

突き当りには鬼の面と唐傘。妖怪でも出そうな雰囲気です。夜だと怖そう。

露天風呂 赤城山麓を一望できる風光明媚な湯

東屋風の脱衣所で着替えて、石畳の庭園風の露天風呂へ。

露天風呂の目の前は荒砥川の渓谷。宿が斜面の上の方にあるため見えませんが、すぐ下に玉簾の滝があります。

道路からも離れていて、周囲に人工物はまったく見えないので、森林浴気分でのんびりできますね。聞こえるとは川の音と流れ込む源泉の音ばかり。

事前情報がなく、ここまで良いとは思っていなかったのでうれしい誤算です。

なお、露天風呂には洗い場はありませんでした。

 

2色の湯が楽しめる個性的な湯船

 

露天風呂は木の板で仕切って2層式になっており、源泉投入口側は熱くて透明な湯、奥側は温めで濁り湯になっています。源泉が時間が経つに従って色が変わっていくのが良くわかる配分です。さすが、完全源泉掛け流し。

湯船の深さが絶妙で、体をもたせかけると丁度肩下あたりまで浸かれます。

温度も適温。湯疲れもありませんし、いくら入っても飽きません。非常にリラックスできる湯で、そのまま寝入ってしまいそうです。

あまりの心地よさに、これから赤城山に登るというのに予定よりも時間を超過して楽しんでしまうことに。

 

素晴らしい鮮度

 

赤城温泉の源泉は、温泉街のさらに上流にあるので、この宿が一番源泉に近い場所にあると言えそうです。

赤城温泉は湧出量が非常に少ないため、お湯使い次第では鮮度がかなり落ちてしまいますが、小さめの湯船で掛け流しににすることで純生な湯を楽しめるようになっています。

規模が大きい宿では難しい作りなので、他の赤城温泉の宿の湯使いが気になりますね。

2層の湯は、どちらの鮮度も素晴らしいです。透明な湯の方は、赤い砂のような湯の花が舞っており、太陽の反射できらめくのがとても美しいです。奥の湯は濁り具合がよく、かき混ぜてみると色が複雑に変化するのが見て取れます。

同じ湯船で2度おいしいとは、このことですね。

 

内湯

露天風呂と内湯はかなり離れているので、いったん着替える必要があります。

日帰り入浴ではどちらも利用可能。体を洗うのは内湯のみ。

脱衣所の竹籠がレトロでよいですね。

内湯は、大きな窓ガラスで囲まれた角部屋。

岩を配置してあったり観葉植物が置いてあったりと、なんだかジャングル風。

せっかくの窓ですが、湿度が高いので外はあまり見えませんね。

内湯の床は温泉成分で圧巻のうろこ状。元の床から何センチも高くなってしまっているのが見て取れます。

露天風呂と違って、お湯の温度も高くスチームサウナのようになっているので、かなり疲れます。この印象の違いは、もしかしたら源泉も違うのでしょうか?

内湯の鮮度もかなり良さそうですが、さすがに露天風呂の方が上かな?

露天風呂は吹きっさらしなので、寒い時期だと辛いかもしれませんが、締めの内湯で温まれるので安心ですね。

温泉施設名 あかぎおんせん おんじゅくそうほんけ
赤城温泉「御宿総本家」
住所 群馬県前橋市苗ケ島町2027
TEL 027-283-3012
日帰利用時間 日帰り中止
日帰料金 日帰り中止
定休日 不定休
泉質 カルシウム・マグネシウム・ナトリウム 炭酸水素塩温泉(中性低張性高温泉)
公共交通機関 上毛電鉄 大胡駅よりタクシー
周辺地図 googlemap
公式サイト https://souhonke.info/

訪問日:2016年6月

“赤城温泉「御宿総本家」-隠れ家的ひなび宿、露天風呂からの風景が素晴らしい” への2件の返信

  1. 匿名

    初めまして。
    楽しく更新を拝見させていただいております。

    お写真でご紹介しているお宿は「赤城温泉 御宿総本家」です。
    >https://souhonke.info

    湯之沢館さんは総本家の手前にある階段を降りた方です。

    返信
    • yuan 投稿者

      ご指摘ありがとうございます。完全に勘違いしておりました。
      現在、こちらの御宿は日帰り入浴を中止しています。
      お客のマナー違反が見られたためとのことですので、今後の再開は難しいかも・・・

      返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。