海外自転車事情(ロシア・サンクトペテルブルク)

ロシア・サンクトペテルブルク。現地を40kmほど実際に走った経験から、当地ならではの交通事情をご紹介。

ロシアの中でもヨーロッパ的と言われる古都ですが、市内の交通事情は日本に似ていてさらに悪くした印象。
他のヨーロッパ諸国と比べると走りにくいですが、昼間であれば普通に走れます。夜は危ないのでお勧めできません。

市内レンタル自転車サービスvelogorodもあります。

サンクトペテルブルクをサイクリングするなら朝がおすすめ

サンクトペテルブルクの美術館や教会は開館時間が遅いため、朝の時間が手持無沙汰になりがちです。

早朝サイクリングに充てると、朝日に輝くネヴァ川や芝生が広がる公園、裏路地散策を楽しみ、路上ブリヌイ屋などで朝食をとってから、美術館に行くことができるので大変効率的。歩くとちょっと遠いネヴァ川の対岸側も楽々回れます。

朝だと交通渋滞も少ないですし、治安もより安全というメリットもあります。

道路の舗装状況は許容できるデコボコさ

自転車レーンなし。中心街はほぼ歩道完備。
車道は再舗装のつぎはぎが目立つものの、おおむね良好。

海のそばの沼沢地だった場所なので、市内はほぼ平ら。傾斜は大きな橋を潜る時くらいです。

トラムとの並行路は線路が縦横に走っているので走りにくいですが、そういうところは一部。
路駐車両のせいで、車線が制限されているので後方からの追突注意。

危ないとおもったら歩道を活用すべし

幹線道路どうしの交差点は自転車走行は考慮されておらず、結構なスピードで車がいきかっているので、歩道を使わないと危険です。
皆さんかなりせっかちで、お世辞にもマナーが良いようには見えません。

両側6車線とかあるので、無事にわたり切れる気がしない。信号のない横断歩道の利用は避けるべきです。

観光客が特に多いアドミラルチェイスカヤ周辺なども道が狭く、車道走行すると迷惑になるので、歩道を押したほうが良いですね。
郊外であれば、道も広くて直線的なのでだいぶ楽になります。

歩道走行での注意点

歩道は場所によって走りやすさが大きく異なります。

特にネヴァ川沿いの歩道は石積みで、地盤沈下による不規則な傾斜が多くてとても走りにくいです。
エルミタージュ美術館周辺などは走行に堪えない場所がありました。

歩道と車道の段差は大きく、直接乗り入れができない箇所も見受けられます。横断歩道の場所は傾斜が設けられていますが、角度が急です。

ロシア特有なのか建物の雨どいが歩道に吐き出されるようになっているので、雨の日は容赦なく水が噴き出してきます。狭い歩道だと逃げ場がありません。車道も水たまり状態。
歩きの人なら、ずぶぬれになるのによく現地の方は許容できていますね。

観光名所の近くには自転車用ラックあり

観光名所の近くにはもれなく自転車置き場があります。前輪を置いて、自前のカギで固定するタイプ。

看板がないので本当に目立ちません。観光名所の規模が大きいので探すだけでも結構なロス。写真は学校前のものですが、観光地のものは下の固定部分しかありませんでした。

観光客が利用しそうな駐輪場で、確認できたのは以下の通り

  • 聖イサアク大聖堂:フォーシーズンズホテルの大聖堂側
  • 血の上の救世主教会:裏口のそばの公園の柵の前
  • スモリニ・サボール:正面ロータリーのインフォメーションそば

ネフスキー大通り周辺の中心街は路上駐車がすごく多い

駅前や裏通りなどは路駐が特に多く、相互通行に支障が出ているところが見受けられました。
車の隙間からは人がガンガン出てきますし、対向車とのすれ違いも気を遣う必要があります。自転車で走るなら避けたほうが無難。近道と思って通ると時間のロスが大きいです。

中心街は大きな駐車場を見かけませんので、余計に混雑してしまうのでしょう。

車優先社会、自転車もほとんど見かけない

ネヴァ川沿いのような幹線道路にある信号がない横断歩道では車は全然止まってくれません。信号のある交差点まで先行したほうが早いです。

地元の自転車も大通り・裏通り含めほとんど見かけません。かわりにバイクはよく見かけます。市内40kmほど走ったのですが、自転車店はついに見当たらず。

生活道路では譲り合い精神多め

生活道路な裏通りだと運転マナーは一転。歩行者・自転車優先な運転で、交差点ではすぐに止まってくれますし、スピードも抑えめ。幹線道路との違いに驚かされます。

交通事故多いよ、どうなってんの!

街のあちらこちらで接触事故を起こした車を見かけます。旅行中4回は目撃してしまいました。
見通しの良い十字路でもタクシーと女性の車が衝突。ちょっと事故が多すぎやしませんかね・・・

現地のロシアの方がロシア人の運転はクレイジーだからとこぼすだけはありますね。

夜は照明が少なく危険

幹線道路でもとても暗くて人が歩いているのが見えにくいほど。中心街ならば治安はいいとはいえ、ロシアで夜の自転車走行はまったくおすすめできません。運河沿いのため蛇行している道が多いので、車に直前まで気づいてもらえません。

市内レンタサイクル velogorod

事前にアカウントを作成し、自転車スタンドの貸出端末で借りる自転車を選ぶタイプ。スマートフォンでスタンドが分かります。
料金は、1回49ルーブル(30分まで無料、以降30分ごとに49ルーブル追加)、1日129ルーブル。

ネヴァ川のペトロパヴロフスク要塞側、地下鉄ゴリコフスカヤ駅のそばにスタンドあるのを確認しました。旧市街側では見つけられず。

公式サイト(英語あり)

http://spb.velogorod.org

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