六甲縦走「芦屋地獄谷コースから有馬温泉へ」

六甲縦走コースの一つ、芦屋地獄谷コースを登って山頂、裏六甲の有馬温泉へ向かいます。 地獄谷の遡行、A懸からの大都会の絶景、万物相、徳川古道、裏六甲の紅葉、有馬温泉と見どころも盛りだくさん。これでちょうど1日コースです。

なんで早く行かなかったのかと思うほど素晴らしい道。地獄谷だけなら往復3時間程度でこの風景とは、神戸の方がうらやましいですね。

芦屋川駅からスタート

朝一番で阪急の芦屋川駅へ。まずは登山道口の芦屋ロックガーデンへ向かいます。

高級住宅地の芦屋地区。途中補給場所がないので、買い物は駅で済ませておきました。

芦屋ロックガーデン

住宅街の一番奥のロックガーデンに到着です。

 

神社脇の「高座の滝」

ロックガーデン内の神社前にある滝。これもなかなか。

 

芦屋地獄谷コース入口 

 

一般登山道は右へ、芦屋地獄谷は左。どちらを登っても中腹の風吹岩で合流です。

 

バリエーションコースだけに、 ロックガーデンのスタート地点はとても分かりにくいです。谷に降りてから、土砂検知用のロープを潜って先へ。看板もないし、初見だと分からないですよねぇ。

芦屋地獄谷を遡行

地獄谷は、小ぶりな滝がいくつも現れます。水量が少ないので、登りも楽々。無理なく登れる段差もホールド箇所も多くて初心者向き。岩質もあまり滑らない感じです。このあたりは鉄分が多いのか、滝の岩はずいぶんと赤いですね。

地獄谷を遡行するのは、小便滝まで。小便滝(小さな看板あり)は水が枯れてました。小便小僧みたいな滝らしいですが、見られなくて残念。このまま谷の終わりまで行くこともできるらしいですが、築堤を越えていく必要があるので、遡行はここまでとしました。現地に来るまでは、小便滝の分岐路が分かるか心配だったのですが、途中分岐できそうな場所はここしかなかったので、迷うことはありませんでした。

 

小便滝からは谷を回り込んで稜線へ。谷筋を外れた後しばらくガレていますが、やがて落ち着いてきます。

A懸基部に到着

森が唐突に途切れたと思ったら、A懸のある中腹に出てきました。ここからは絶景漫歩の始まり。

 

鉄塔のある風吹岩が見えますね。ほぼ直登で登山ルートがあるはずですが、一見では道があるようには見えません。

 

A懸の登り

A懸の基部には登りルートの案内板はないので、登れそうと思った場所がルート。まさにバリエーションらしいコース。これは気に入りました。登りは砂岩主体で地獄谷の岩と質が違うようで滑りやすいです。風化が激しく砂が乗っているのはうれしくないですね。雨だと難しそうです。所々固めの岩があるので、利用して頂上まで登っていきます。

 

A懸の頂上に到着 

A懸は2つのピークでできているのですが、これはちょっと後ろから撮った風景。このコースでお気に入りの風景。これだけ野趣あふれた光景と大都会が一目で見えるのは、とっても貴重。林業で丸裸にされそうなものですが、この辺りは斜面が急すぎたのか自然林が残っています。 阪神大震災で崩れてしまったB懸がもはや登れないのが残念ですね。

A懸の頂上付近は、岩がニョキニョキ。椅子替わりに腰かけ、お食事もいいです。六甲稜線が背後にあるため北側からの風が遮られ意外に寒くありません。この後行った山頂は、実際風が強くて寒かったです。

A懸の風景に後ろ髪を引かれながら、万物相に向かいます。自然につくられたとは思えないような岩の裂け目が、登山道。体の大きい人だときついくらいの幅です。

 

万物相

 

スケールの小さいA懸といった風情。崩壊度が大きいのか、この辺りは大きい木がほとんどないですね。 A懸もいずれこうなるのか?

風吹岩 

 

万物相からはすぐでした。これで一般登山道に復帰。このまま神戸方面に戻れば半日コースですね。

 

風吹岩のすぐ裏手にある横ノ池。新幹線が下を通っているので振動が伝わってきます。風景と見合わない様子は、さすが大都会神戸の裏山といったところ。

幕末の古道「徳川道」

ゴルフコースの脇を通り抜け、徳川道へ。正式名は、西国往還付替道。幕末に、外国人と参勤交代の大名行列が衝突するのを避けるため西国街道のバイパスとしてつくられた道ですが、結局使われることはありませんでした。

 

六甲山頂の稜線が見えてきました。

 

河原には、大きな岩を並べて渡れるようになっています。当時を思わせる痕跡としては、ここが一番らしい場所かも。大人数の行列が進めると思えないほど、前後の坂の傾斜はきついですね。 よくここを使わせようと思ったものです。

六甲山頂から有馬温泉へ

 

六甲山頂脇から有馬温泉へ。裏六甲に入った途端に、紅葉が見事に。裏側のほうが温度差が激しいのですかね?冬だと裏だけ雪が多いというのもうなずけます。

裏六甲の沢にも滝がたくさんあるそうですが、あまり遡行記録を見かけません。完全に沢屋の領域ですね。

有馬温泉到着

 

最後は、有馬温泉の裏手にある有馬稲荷神社に出てきました。後は温泉に入って帰るだけ。このコース素晴らしいですが、有馬からの戻りが遠いんですよね。お疲れ様でした。

“六甲縦走「芦屋地獄谷コースから有馬温泉へ」” への2件の返信

  1. savanotaitann

    弁天岩ではなくて風吹岩ですね。

    裏六甲は紅葉見頃ですね。

    返信
    • yuan 投稿者

      コメントありがとうございます。なんという初歩的なミス。早速風吹岩に訂正しておきます。
      裏六甲は手つかずの森の雰囲気がいいですよね。また行ってみたいです。

      返信

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