蔵王温泉 共同浴場(川原湯、上湯、下湯)

名高い東北の名湯「蔵王温泉」の共同浴場をご紹介します。

数が多いだけでなく、それぞれ特徴がある湯なので、湯めぐりも楽しいところ。特筆すべき泉質と、周囲の観光地とあいまって、大変魅力的です。足元湧出の川原湯共同浴場は、特におすすめです。

施設の説明

浴場は、おおむね川に沿って、点在しています。川自体も温泉で、冬は湯けむりの上がる風情ある光景が広がります。川の最上部は、源泉の湧き出し口も。そのまま手を触れることもできます。

川原湯共同浴場 足元湧出。鮮度抜群。施設裏手の温泉池は必見。

上湯共同浴場 堂々とした造りの浴室は見事。湯はややとげとげしさが目立つ。

下湯共同浴場 一番共同浴場らしいたたずまい。湯の印象は川原湯に近い。

上湯共同浴場

上ノ台ゲレンデに一番近い、川最上部の共同浴場です。ロケーションの良さから利用客も多い共同浴場です。伝統的な湯小屋建築は必見。内部に張り巡らされた太い柱は圧巻です。

<内湯>

共同浴場なので、内湯のみ。

浴室は、湯の性質を考慮して総木製。浴室も木造りです。共同浴場3湯のなかでは、一番刺激が強い湯と感じました。やや青みがかった透明な湯で、硫黄の香りが漂います。わずかになまりが感じられますが、スキーシーズンでこれなら十分すぎるほど。温度も高めで、酸性の湯の体を圧迫するような刺激は、まろやかさには欠けますが、短時間でも満足できる実に共同浴場らしいです。

川原湯共同浴場

上湯から少し下った川の対岸にある共同浴場です。
場所が路地の奥まったところなので分かりにくいですが、一押しの湯。なんと、湯船の底から湧き出す「足元湧出」です。”湯の中に浮いている”と形容されるだけあり、浴場の裏手はあふれ湯で池になっています。隣の日帰り温泉も足元湧出なので、この一帯全体が湧出地になっているようです。

<内湯>

改装で外見はちょっと近代的になりました。

浴室は、やはり総木製。注目はすのこ状の湯船で、底からフツフツと湯が湧き出しています。やや青みがかった透明な湯で、硫黄の香りが漂います。温度は高めですが、強酸性とは思えないまろやかな湯感で湯あたりしにくいです。利用者が少ない分、鮮度も大変良好。上湯とは、川を挟んだ程度の距離でありながら、この湯の違いは驚きです。

改装前は床に湯があふれて寝湯が可能だったとか。今でも上げ底していない箇所では、できないこともありません。

下湯共同浴場

上湯と同じ通りにある、少し下流の共同浴場です。上湯よりも利用者は少な目かな。バス停には近いので、利便性はよいです。

<内湯>

こちらも総木製の共同浴場です。なぜか、上湯よりも地元向けっぽい雰囲気があります。外観はどうみても観光地ですけれどね。

3湯とも、脱衣所と浴室はわかれています。

バリアフリーではありませんが、脱衣所が広くて椅子があるので、ハンデキャップのある方に向いているかもしれません。

湯は笹濁りで、硫黄臭が漂う湯船。照明は暗めです。こちらの湯は、川原湯に近いまろやかな湯。鮮度は川原湯が上を行きますが、こちらもなかなかのお手前です。

夜の温泉街

一風呂浴びた後のそぞろ歩きは、一層雰囲気を盛り上げてくれますね。

温泉施設名 蔵王温泉共同浴場
住所  山形市蔵王温泉708
TEL 023-694-9328 蔵王温泉観光協会
日帰利用時間 6:00-22:00
日帰料金 300円
定休日 年中無休
泉質  酸性・含鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
公共交通機関  JR山形駅より、山形交通バスにて蔵王温泉下車
周辺地図 googlemap
公式サイト http://www.zao-spa.or.jp/spa/yokujyo

訪問日:2013年2月

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