潮岬と紀伊大島、本州最南端ツーリング

串本から紀伊大島と潮岬を巡るツーリングに行ってきました。

満天の星空の元のナイトツーリング、絶景の広がる大海原と大変満足いくルートです。海沿いゆえ岬を越えるたびに坂がありますが、本格的な山ではないので、比較的走りやすいのも良いポイント。

名古屋からの輪行で串本に到着し、現地1泊。走行距離35km、最大標高差118m。車種はクロスバイクです。

ルート上の補給地やトイレの整備状況は上々。全ルート観光地だけあり、公衆トイレも自動販売機も数が多いので、夏でも困りません。

JR串本駅から出発

東京からだと串本に着くのは最短でも昼になってしまいます。やはり、本州最南端は遠いですね。一見、名古屋経由の方が近いように見えますが、大阪経由の方が早いです。

今回は周辺散策もしているので、夕方出発になりました。串本駅前は広いので、自転車の組み立ても邪魔にならずに作業できます。

夜ご飯を食べに、地元の「串本穴場店」へ

すごい名前のお店ですが、地元鮮魚店が経営している居酒屋さん。

トビウオとイカのお刺身をいただきます。胃にやさしいあっさりしたお味。淡泊中心の刺身なので、味噌汁とイワシの煮付けがうれしい。沢山食べたいところですが、宿まで20km近くあるので自制します。

夜の 「くしもと大橋」は、強力ライト必須

串本と紀伊大島を結ぶ「くしもと大橋」は海上横断橋。ループ橋以外は照明はまったくなし。

暗すぎて普通の街乗りライトでは走行不能。今回は中華ライト Hasky CREE XML-U2を用意してきました。効果は絶大。公称1200ルーメンは出ないにしても、全長750mある橋の先端まで光が届いてしまいます。

自然のざわめきの中、闇夜を走る

橋を越えた後は、街の明かりも届かなくなり真っ暗闇。試しにライトを消してみたら、一歩も見えません。このような場所を走るには、トラブルに備えて2灯態勢は必須。

道中、周囲の動物たちの歩く音がしきりに聞こえてきます。かなり数が多い様子。並走してくる足音はイノシシかな?飛び出されてはかなわないので、ゆっくり走行で宿まで。

周囲は満点の星空。空が隙間なく星で埋め尽くされるのを見るのは黒部以来。これぐらい星が多いと、星座を見分けるのは難しいですね。写真でお見せできないのが残念。

南紀串本リゾート大島で、コテージ宿泊

あらかじめチェックインしておいたコテージで宿泊。今回は魚料理を求めて串本市街に行ったけれど、道中が暗すぎるので、食事は昼にすべきだったかも。

この施設では、共同利用のコテージがあります。自転車旅の強い味方。談話室もあります。敷地内にはシャワー室がありますが、街灯がないので強力なライトがないとたどり着けません。シャワー室はプールサイドのような作りなので寒いですが、お湯はすぐに出てくれました。露天風呂もあるのですが、今回は工事中だったため利用できず。

ここの敷地はとっても広い。家族でキャンプするのも楽しそう。

リゾート大島と紀伊大島の中央を通る主要道路までの間はこんな田舎道。かなり狭くすれ違える場所も少ない。ペーパードライバーにはつらそうです。

リアス式絶景の「海金剛」へ

樫野崎灯台の手前で、海金剛へ立ち寄り。朝一番ということもあって、まさに絶景。真下の岩場に漁港があるのだけれど、よくこんな立地に作ったものだと感心させられます。嵐のときは難儀しそう。

海金剛の後は、再び稜線まで戻って樫野崎灯台へ。何度かの丘越えはあるものの、急勾配は限られています。稜線道路はほぼ林間コースで似た光景が続きます。海は全然見えません。

紀伊大島最東部「樫野崎灯台」へ

紀伊半島最東端の灯台に到着。周囲は公園になっています。ここまでくれば一気に海が広がります。紀伊大島では食事する場所は限られますが、ここなら何軒か店があります。

灯台小屋が記念館になってました。灯台守の小屋が残っているのはとても珍しい。もちろん灯台にも登れます。現存最古の石造灯台。トルコのエルトゥールル号が難破した岩場をもらったところ、予想以上に灯台の真下。生き残った水兵さんが灯台小屋までよじ登れただけはありますね。

ここから見える本州の町は串本の隣町「古座」。思えば遠くまで来たものだと感じさせる景色です。

再び、くしもと大橋。一路、潮岬へ。

瀬戸内海のしまなみ海道を思わせる長大橋。紀伊大島の稜線を横断する主要道は全線二車線で幅も広いです。路面も綺麗なので、ついスピードが出てしまいます。

ループ橋が最高に気持ちいい。あっという間に下りてしまうのがもったいない!串本の海上中に広がる養殖場も絵になる光景。

小さな入り江が連続する、潮岬南岸ルート

潮岬への南岸ルートは津々浦々に砂浜が広がります。ちょうど今は、トコロテンの材料の天草の収穫シーズン。道路際には干した天草でいっぱい。

海岸道路なので、浜との間にはちょっとした坂道もあります。写真だと結構な坂に見えるけれど、長くは続きません。

「潮岬」到着

とっても広い潮岬。高い木がまったくなく、芝生が牧草地のように広がります。風もかなり強い場所なのでしょうね。岬から見える往来の船は多く、さすが天下の海道なだけはあります。

海岸まで下りてみました。岬から見る海もいいけれど、磯場が間近に見ることができるのは魅力。鮮やかな赤い天草は、まるで海中の花のようです。

潮岬灯台へ

潮岬からはちょっとだけ離れている灯台。個人的には、潮岬タワーには食指が動かないので、灯台から眺めてみることにします。入場料もお安いです。

内部の螺旋階段は、石造。内壁が木で覆われている灯台は初めて見ました。

新宮で買っておいた「めはり寿司」が昼食です。

潮岬西岸を通過中。台地の上から眺める浜辺も素晴らしいですね。

これぞ串本という光景。潮岬という島が本州に砂州で連結しているのですが、砂州に当たるのが串本の町。見事に両岸が弓なりになっています。実際に現地でこの景色を見られる場所は限られるのは残念な限り。後は街に下って本日の走行は終了です。

実はバリエーション豊かな紀伊半島南部

今回は熊野古道も行ったので串本周辺はこれで終わりにしましたが、時間があれば新宮まで足を延ばして熊野本宮に行ったり、逆に紀伊白浜に行くなど、バリエーションも多く取れそうです。現地まで時間がかかるのがネックですが、また来てみたいものですね。

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