世界遺産の旅「チンクエ・テッレ」イタリア

リグリア地方の港町チンクエ・テッレ(Cinque Terre)は、5つの村という意味で、文字通り小さな港町。断崖を、ひしめき合うように建てられた村、この地の有名ワイン「シャケトラ」を産するブドウ畑が彩ります。世界遺産にも登録されています。ちょっと意外に見えるかも知れませんが、本当にいいところなんです。

一番大きな村でも1500人くらいしかいない ので、全体的にとてものんびりしています。観光客は多いですが、日本からのツアーは数えるほどしかありません。

チンクエテッレは部屋借りでの滞在がおすすめ

ぜひ個人旅行で訪れてほしい場所です。なぜかというとツアーでは近隣のラスペッツア(La Spezia)に泊まるのが定番ですが、それだと夕方や朝の素晴らしい雰囲気を見損ねますし、なにより村そのものを味わえません。

おすすめはリオ・マジョーレ(Riomaggiore)。ホテルはありませんが、B&Bはいくつもあり、1日単位で部屋貸ししてもらえま す。EU大手代理店の日本語の予約サイトもありますよ。リストランテや軽食、COOPがあるので、外食も自炊もどちらでも大丈夫。治安も日本の離島なみで す。いつまでも観光ずれせずに残ってほしいです。

チンクエテッレ周遊船 http://www.navigazionegolfodeipoeti.it/

Venere宿予約サイト http://ja.venere.com/hotels_cinque_terre/

リグリア海岸沿いを歩く「愛の小道」

隣の村まで歩ける「愛の小道」。水際まで降りられる階段がいくつもあって、まるでプライベートビーチの様。
みんなお気に入りの入り江を選んで泳いでました。

リオマジョーレの村の守護聖人祭り

ちょうど、リオマジョーレの夜に、守護聖人のお祭りが。
アジサイの花とロウソクを目抜き通りに並べていました。楽隊と司祭の行列が村内を回ります。
祭りがあってもポスターやアナウンスはなし。村祭りを観光としてはまったく考えていないみたい。そこが素朴でまたいいですね。

崖沿いの街は迷路のよう

リオ・マジョーレは、崖に作られた村なので、家の隣はすぐ海。高低差を生かして家の屋上はパラソルで洒落た昼寝場所。いいですねー。

教会の鐘が30分ごとに鳴り響きます。真夜中でも鐘が鳴るのは驚き。

村の規模は小さくても4階建ては当たり前。作り上げるだけでも大変な時間とお金がかかりそうです。雰囲気は日本の離島のような場所なだけに意外ですね。

名物チンクエテッレ・ワインもお店で販売。銘酒シャケトラだとさすがに高いですがお手頃価格の地元銘柄もありました。海辺の居酒屋でグラスで飲めました。

村のAコープは便利屋さん。たいていの食べ物は買えるので、借りた部屋のキッチンで気ままに朝ごはんを作ってもいいですね。