現地で食べたクロアチア料理-翻弄の歴史が形作った料理の数々

クロアチア旅行で実際に食べた料理をご紹介。

目まぐるしく支配者が変わった経緯から、オーストリアやイタリアなど周辺各国の料理が取り込まれていったそうで、バリエーションは豊富。

長い海岸線を持つ国だけに、シーフードを食べる習慣もあります。日本人受けする味付けなので、国内でお目にかかれないのが、本当に惜しいです。

ザグレブの老舗菓子店「ヴィンツェク(Vincek)」のケーキ

ザグレブの旧市街イラチッチ広場に近い、目抜き通り「イリツァ通り」にある老舗のお菓子屋さん。営業時間は23:00までと長い。閉店間際でも満席近いのは、さすがですね。

売り場で好きなケーキを選んで、奥にある立ち食いカウンターかテーブル席で食べるスタイルです。コーヒーなども頼めます。

観光相場ではないのか、お値段も他店と比べて控えめ。お値段は、持ち帰りと席食が同じ。イタリアだったら考えられませんね。ケーキはグラム表記。日本へのお土産にできるクッキー詰め合わせもあります。

エステルハージートルタ(Esterhazy Torta)

日本で見かけない食感のケーキ。ハンガリーで考案されました。

サクサクしたビスケット生地の間に練り物風のクリームを交互に挟んであります。全般的に甘さは控えめ。繊細さはないけれど、普通においしい。観光相場ではないのか、お値段も他店と比べて控えめ。

余談ですが、かつて同じ国だったオーストリアやハンガリーもほどよい甘さ加減で、対岸のイタリアは劇甘。この味覚の違いはどこから来たのでしょうね?

クリームシュニタ(Kremšnita)

これは、別の店で注文したもの。ヴィンツェクだと、チョコレートが上にかけてある。クリームが2層になっているのは同じ。このあたりはお店によって異なるようですね。

このケーキは見た目が大きいけれど、さっくり食べられてしまう。似ているのはここまでで、やっぱり店によって味がまったく違う。当たりの店が見つけられるか?

ザグレブで名物料理を昼に食べてみた

トマトスープ

クロアチアはスープの種類が多いのがうれしい。英語メニューだと現地の名称がわからないのが残念なところ。

ザグレブ風カツレツ「Zagrebacki odrezak」

お肉の種類は、牛、豚、鶏から選べます。今回頼んだのは豚。中はチーズがトロリ。塩味も抑えめで、意外にしつこくないお味。

Restoran Leonardoはザグレブ大聖堂に近い店ですが、お値段は安め。なぜか他のレストランよりもVAT税率が低かったです。このあたり、ヨーロッパ圏の税制は本当に不思議です。

クロアチアはアイスがとっても美味

ティスリナ通りの人気アイス店「ミレニアム」。ロゴが先鋭的。周囲の建物が歴史的建造物なので、ちょっと看板がミスマッチ。ブティックみたい。

フルーツ系のアイスもいっぱい。結構どっしりしているので、量が少なくてもおなか一杯。ここに限らず、アイスがおいしいので、毎日食べ歩いていました。個人的にはジェラートが特に気に入りましたね。

世界遺産の港町トローギルにて、シーフード

フィッシュスープ

白身魚の出汁は薄味だけれど飽きがこない。

イカのソテー

タルタルソースを添えて。観光地だけあって洗練されているけれど、お値段は高いかな。日本で見慣れた食材が、現地では値段が逆転しているのはよく見かけるが、どうも慣れないね。トルコのように黒鯛が安い国もあるので、逆もあると納得するか。

おいしいB級グルメもご紹介

チキンロール

夜御飯用にパン屋で買ったもの。ロールが乾いているので、パサつき感がある。肉物に飽きたときや、小腹の足しにどうぞ。

チーズとひき肉を巻き込んだパイ

シンプルな料理ですが、これだけでおなか一杯になれます。バルカン共通の惣菜「ボレク」ほどは重くないです。

クロアチアの伝統食「プリェスカヴィツァ」

バルカン半島の名物と呼んだほうが良い料理。肉汁をしみこませたピタパンに、ハンバーグとサワークリームを乗せた素朴なファストフード。ハンバーガーよりもよっぽど美味しいです。

小エビフライのロール巻き

サクサクのエビとたっぷりのサラダがおいしい。野菜は好きにトッピング。うまくいけば揚げたてを食べられます。

ドブロクニクのシーフード

宿で聞いたお値打ちシーフードレストランのカメニツェ(Kamenice)にて。

ムール貝のリゾット

トマト味ながら、海の風味強め。

ドブロクニクは漁師町でもあり、朝一番に街を散策していると漁師さんが山積みのムール貝を運んでくるを目にできます。

ドブロクニク名物ロジャータ

観光書では名物とあるが、現地でメニューに載せている店は少ない。味はまさにプリン。付け合わせの生クリームはウィーン風に砂糖なし。イタリア譲りでコーヒーもおいしいクロアチアです。

夕食は、聖ブラシウス教会そばのレストランにて

フィッシュスープ

風味づけにお米が入ってます。コンソメ風味。

ムール貝のオリーブ炒め

15個は入っていて、これだけでテーブルが一杯。素朴だけれど、とてもおいしい。見た目にもインパクトがある一品。

夜は楽師が奏でる音楽を聴きながら、のんびり食事を楽しめます。旧市街は食事の開始時間が遅いのか、19時でもガラガラ。もっと遅くなると混んできます。

食事の後の散歩もおすすめ

全体的に治安が良いクロアチアでは、夜でも出歩いている人がたくさん。ちょっとした路地でも危なげないのはヨーロッパでは貴重と思いますね。レストランの後ものんびり散歩しながら宿に帰れるのが楽しいです。

超朝型のチェコや遅い時間まで出歩くクロアチアとか、近隣国でも生活習慣に違いがあるのがまた興味深いものです。

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