現地で食べたオーストリア料理-周辺諸国から集まった帝国料理

オーストリア旅行で食した料理をご紹介します。

オーストリア帝国のかつての版図の影響か、周辺各国の料理が入り込んでいて、由来を楽しむのも一興です。朝市では、農家の人たちが作った惣菜やパンなども買えるので、レストランでは出にくい家庭的な味に出会えたのも、うれしい誤算でした。移民の関係で、トルコ料理がとても多かったのも印象的です。

日本でも有名なデーメルの本店

ウィーンリンク内にあるデーメルの本店です。内装が本当に綺麗。身長の高いオーストリア人に合わせてあるため、陳列棚やカウンターはどれも高め。身長の低い私などは、店員さんにケーキを頼むのも大変です。なにせ頭より高いので、手だけ棚からひょこひょこ出す感じになってしまい、店員さんが爆笑してましたよ。

ケーキウィンドウで好きなケーキを選んで、喫茶室でお食事。午後になると売り切れで種類が少なくなるそうですが、さすが午前中から食べるのは気が乗らないですねぇ。お味は意外にも甘さ控え目、大変おいしかったです。

ケーキの名店、オバーラー

ウィーンリンク内の広場にあるケーキの名店です。フルーツ系も多くて、デーメルとは違った品ぞろえ。デーメルが重厚ならば、オバーラーは女性的。場所はウイーンリンク内の広場前。初めてだと分かりにくいかも。市内地図と照らし合わせていきました。店の前の三位一体塔が目印ですが、旧市街には似た塔がたくさん建っているので、記憶違いをしやすく紛らわしいのです。

コーヒーを頼むと水もついてくるのがウィーン風。ウィーンは日本人でも水道水が飲めるので、うれしいかぎり。こちらも高級店のため、10ユーロ以上といいお値段がしますが、味は確か。食べ歩きたくなるというものです。

オペラの後、ホテルザッハのザッハトルテに行くことも考えていたのですが、地元市民が作ったミニコミ誌では、由来で有名になったのであって味が理由ではない。お金を捨ててもいいならどうぞという、あんまんりな解説だったので、他の店で食べることにしました。このフレーズはほかでも聞くのですが、営業妨害にならないか心配ですね。

リンク内の目抜き通りで夕食

ウィーンリンクから外れると本当に店が少ないです。特に繁華街を一歩外れると街灯も少なくて真っ暗。リンク内は銀座に相当するので、総じて値段が高いのですが、土地勘のない身としてはやむをえません。

肉団子スープ。スープに団子がおもむろに入っているという豪快なもの。これが素晴らしくまずかった。味付けもコクがなくて薄すぎ、下味もろくにない団子という最低な一品。

ウィンナーシュニッツェルとサラダ。シュニッツェルは牛や豚を使って平たく揚げたもの。ほぼ塩味のみの味付け。

ポークソテーとフライドポテト。肉の量はドイツ系らしくどこも多いですね。

シェーンブルン宮殿近くのレストランにて昼食

シェーンブルン周辺は店の数は少ないですが、何件かレストランがあります。一か所にはまとまっておらず、宮殿前の道路沿いに点在してます。

ランチメニューを頼んでみました。最初はコンソメスープ。

ドイツ語のメニューが読めずに頼んだのはシュニッツェル。バターで炒めたジャガイモとの相性は最高ですね。リンク内の店よりおいしかったので、ほっとしました。

デザートは、ザッハトルテ。ケーキに生クリームが添えられているのが、ウィーンではよく見かけますが、クリームに砂糖が入っていないので、見かけよりもあっさりです。ケーキの甘さもクリームと一緒に食べるのを前提に作っている気がしますね。

コーヒーはメランジェを頼んでみました。泡だったミルクがたっぷり入ったやさしい味。ハンガリーでは同じメニューでもミルクの量が多かったのですが、こちらでは日本のカフェラテに近いです。

ファーストフードは、トルコ料理と中華料理が席巻

道端にたくさんある軽食コーナー。夜になると店員さんはアジア系かアフリカ系ばかりという移民社会の一端を感じさせる店でもあります。

ピザと焼きそばとケバブが同時に売っているの店が多いです。このごった煮感がいいですね。ウィーンでは、安くておいしい料理を食べたかったら、中華料理かトルコ料理に行けという笑い話があるのですが、その評判にはうなずかされます。実際に訪れてみる前は冗談かと思っていましたよ・・・

ウイーンリンクのパン屋

まるでブティックのようなオシャレなパン屋。丸くて大きな黒パンが並んでいますね。現地ではベッカライと呼んでいます。さすがにこの店は特別かな。

郊外広場の朝市にて買い出し

郊外の広場では、朝、農家の人たちが手作りの品を売りにやってきます。惣菜やパンなどが買えるので、地元らしい味を求めるなら訪れてみて損はないです。昼には店仕舞いしてしまうので、観光前に寄るのがおすすめ。

ミートパイを買ってみました。市場の人たちは当然英語は通じないですが、身振り手振りで十分買い物可能です。惣菜もプラケースに入れてくれました。さすがにフォークなどはないので、自前で用意してくださいね。

ドイツプレッツェル。モチモチしていて、とてもおいしいです。表面についた岩塩の味がいいアクセントになっていますね。見かけによらずボリュームがあって、これだけでおなか一杯になるほどです。このパンは大好物なのですが、日本では見かけないのが残念です。

ナッシュマルクトの常設市場にて

ウィーン最大の市場、ナッシュマルクトです。メトロ駅が目の前にありますし、日曜日は蚤の市が建つので、遊んで楽しい一角です。観光の中心のウィーンリンクから徒歩圏なのもうれしい点。アジア系の食材店も多いので、一般店舗がお休みの日曜日でもなんとかなります。

海のないオーストリアですが、魚の種類は豊富です。鮮度もかなり高そうです。

ザワークラフトの大樽。かなり年季の入った樽ですが、よく持ち込んだものです。惣菜系は量り売りなので、値段がちょっと読みにくいですね。

 

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